優勝候補の一角とされていた履正社(大阪)が、星稜(石川)・奥川恭伸投手(3年)の前に自慢の強力打線を散発3安打に封じられた。喫した三振は毎回の17。完敗だった。打者陣のコメントは以下の通り。

桃谷惟吹外野手(3年)「まずスピードもそうですし、直球のキレとかスライダーのキレですね」。

池田凜内野手(2年)「スピードもあったんですけど、変化球のキレが他の投手と違うなと感じました」。

小深田大地内野手(2年)「追い込んでからの勝負球が、スライダーであったりキレがあったのが、すごいと思いました。打席に入って改めてすごいなと。1打席目に三振した球(スライダーーかフォーク)がスッと落ちてきた。今までで一番角度があった。追い込まれるまでは直球1本で、スライダーは反応できたらいいなという感じだったんですけど、追い込んでからはいろいろな球があるので、そこは苦労しました。(9回の右前打は)チェンジアップだと思います。うまく自分の中で粘れた。この経験を生かして、もう1回帰ってくる気持ちでやっていきたい」。

井上広大外野手(3年)「球威もあるしキレもある。コースの投げ分けに全く対応できなかった。しっかり打ち返せなかった。僕の中の投手ではNO・1だと思う」。

内倉一冴内野手(3年)「直球は(150~160キロに設定した)マシンと同じ球速だったんですけど、変化球は一級品。スライダーやフォークは直球があれだけ速い分、早く打ちにいかないとダメなので。バットが遠回りせずに最短で出てきたら、対応できない投手じゃないと思う」。

野上聖喜内野手(3年)「もっと変化球が浮いてくるかと思ったんですけど、低めに丁寧に投げられた。(試合前の狙いは)低めの球は切って、ベルト近辺の球を狙うことでした」。

関本勇輔捕手(2年)「目は慣れるようにはしていたんですけど、スピードがやっぱり速かった。想像以上にスピードがあって、(今までの経験で)1番速かった。お父さん(元阪神関本賢太郎氏)も試合していた場所(甲子園)だったので、いつか絶対打席に立ちたかった。お父さんも(プロで)代打で結果を残していたので、結果を残そうと思ってたんですけど、悔しかったです。リベンジしたいです。自分より出場のタイミングが早いなと言われていた(父は天理で3年夏)。お父さんはヒットを打っていたので、自分も打ちたかった。2本打ったら越えるので、2本打ってこいと言われました。開会式だけ見に来ていました。お父さんは偉大というか、代打で打つ難しさっていうのは感じました。夏は1本、2本と打って、越えられるようにしたい」。

田上奏大外野手(2年)「速さはそんなに『速っ!』とは思わなかったですけど、キレがすごかった。想像以上のキレで当たらなかったです。(今まで見た中で)NO・1でした」。