桐蔭学園・森敬斗内野手(3年)は唯一打てなかった打席を反省した。4打数3安打1打点と気を吐いたが、2回の3球三振を悔いた。

3点差から1点差まで追い上げ、なお2死満塁で回ってきた。が、変化球2つで追い込まれ、3球目の外に外れる直球に空振り三振。「早く追い込まれ、焦ってしまった。冷静でいれば、ボール球は振らなかったと思います」。

3拍子そろい、OB巨人前監督の高橋由伸氏になぞらえ“由伸2世”の呼び声も。注目を集めるが「主役になろうとは思わない。チームのために打つ」と臨んだ。だが、初の甲子園。グラウンドに出た時点で、みんな浮ついていたのが見えたという。「(落ち着こうと)浸透させてあげられなかった。キャプテンの責任」と背負い込んだ。結果、守備のミスも重なり競り負けた。経験は夏に生きるはず。片桐健一監督(45)の「良い勉強になりました」の言葉が示している。