日本航空石川が鵬(おおとり)学園を下し、星稜との決勝戦へ駒を進めた。

7回まで5安打1得点と、相手先発の緩急ある投球に苦しんだ。

接戦を制したのは主将の1発だった。同点で迎えた8回裏、2死一、二塁から6番北島康誠内野手(3年)が左翼に決勝点となる3ラン。中村隆監督(35)も「よく打った。この冬はチームをまとめて成長してくれた」と目を細めた。

同点で迎えた6回表からは、ドラフト候補にも挙がる最速146キロ右腕・重吉翼投手(3年)が登板。自己最速に1キロ迫る145キロをマークするなど4回3安打5奪三振。「自分がしっかり投げたら抑えられると思っていました」。安定した投球で勝利を呼び込んだ。決勝の相手は昨春の春季大会で0対4と完封負けを喫した星稜。「冬は奥川を打つことを目標にしてやってきました。成果を出したい」とライバル撃破を誓った。