「朗希フィーバー」は、サンライズを待たずに始まった。大船渡の最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)が春季県大会1回戦を迎える野田村ライジングサンスタジアムには、早朝5時過ぎの時点で早くも10人以上が列をつくり、6時半の開門を待っている。試合開始は午前10時予定。

最前列に並んだのは地元野田村の大道則子さん(55)と、めいの米沢詩音さん(16)で「4時半から並んでいます。4時に来たらもう車が何台かいて、慌てて列に並びました」と証言。この日、野田村は4時15分に日の出を迎えた。

現在は盛岡市に住む米沢さんは、中学2年まで大船渡在住。佐々木と同じ大船渡一中に通っていたという。「面識はないですが、当時から背がすごく大きくて、野球もすごいと聞いていました。これからもベストプレーを続けて、どこか朗希さんの希望しているチームにいければいいなと思います」と話していた。