最速147キロ左腕の丹生(にゅう=福井)・玉村昇悟投手(3年)が20日、金沢市で星稜(石川)との練習試合に先発し、センバツ出場の強力打線を相手に6回0/3を1失点、3安打5奪三振と好投した。

この日の最速は140キロ。「高めに浮いてしまった。全然ですね」と苦笑いしたが、集まった9球団20人のスカウト、編成担当者は一様に直球の質の良さを称賛。巨人織田スカウトは「右打者の内角にシュートせず投げ込める。直球、変化球の精度がさらに上がれば楽しみ」と評した。

星稜とは前チームから通算5度目の対戦。手の内を知られた中でも抑え込んだ。春季県大会で敗退後に下半身主導のフォームに改良。「決めにいった直球があまり打たれなかった。いい感じできています」と手応え。伸びしろ十分の左腕は「どこかの段階でプロに行って活躍したい」と高みを見据えた。【柏原誠】