鈴木大地スポーツ庁長官(52)が1日、各都道府県で夏の選手権大会が本格化するのを前に「選手ファースト」の考えを強調した。

同庁での定例会見で、高校野球の指導者や運営側に求めることを問われ、次のように答えた。

「まずは、アスリートファーストの視点で、指導者や学校、関係者には取り組んでいただきたい。昨年も『何百球を投げ、感動の』という報道があった。確かに感動はしますが、選手が肩、肘を痛め、高校が終わったらケガが慢性化するようでは、選手ファーストではありません。球数制限や登板間隔を十分に考慮して、高校が終わったら金輪際、スポーツができないのではなく、大学、社会人、さらに生涯、スポーツを楽しめるような、中・高の部活動のあり方を考えていただきたい。若い人たちは世の中の宝です。高校までと無理させず、生涯にわたりスポーツを楽しめるスポーツ界にしていただきたい」