西東京大会優勝候補筆頭の東海大菅生が、9回打者一巡の猛攻で日大藤沢(神奈川)に競り勝った。

2点を追う最終回。若林弘泰監督(53)は「このまま負けたらどうしよう」と心配したと言うが、無用だった。クリーンアップが1死一、二塁の好機をつくると、6番の今江康介外野手(3年)が右中間を破る適時二塁打を放ち1点差に迫る。捕逸で同点に追いつき、その後に訪れた2死満塁の絶好機。1番外岡空也外野手(3年)が右前に2点適時打を放ち、勝ち越した。春の大会以降レギュラーに定着したリードオフマンはこの日3安打3打点の大活躍。勝ち越し打も「回ってきたら絶対打つという気持ちだった。狙い通り」と振り返る。日々の打ち込みで磨いた対応力が生きた。

この日、エースの中村晃太朗投手(3年)がヒザのケガから実戦復帰し、6回5安打4失点。若林監督も「いろいろなボールを試しながらだった。投げていってよくなるタイプ」と話したように、本番に向けて不安はない。

大会初戦は、14日の3回戦。攻守に手応えを感じ、春のセンバツで逃した甲子園出場を目指す。

西東京大会は6日、開会式が行われる。