開会式が行われ、芦屋の中井駿主将(3年)が選手宣誓をした。

「ありがとう」と感謝の言葉から始めた令和初の宣誓は、今大会に出場する161チームの代表にふさわしいものとなった。

「野球をやろうとすると、お金がかかったり、9人そろわないとプレーできなかったりと、たくさんの感謝、感謝の気持ちを一言言いたかった」。先生に少し手直しをしてもらいながらも、ほとんどの文を自分で作成。宣誓は「野球を教えてくれて、野球を共にプレーしてくれて、ありがとう」と感謝の言葉が続いた。

中井の祖父母、両親は姫路出身で、父は姫路西高で野球をしていたという。“縁”がある姫路での宣誓に父からは「堂々と気持ちを込めてしゃべったら伝わる」というアドバイスを受けた。「観客が多く手が震えていた」と振り返ったが、出来を聞かれると「100点」と満足げに語った。

中井の宣誓は「本気で、全力で正々堂々プレーすることを誓います」と夏を彩る球児らしい熱い言葉で締めくくった。

<以下選手宣誓全文>

ありがとう。

野球を教えてくれて、野球を共にプレーしてくれて、ありがとう。今私たちはたくさんの方に支えられこの場所に立っています。それぞれのチームにそれぞれの目標があります。選手、保護者、野球に関わる全ての人にそれぞれの思いがあります。令和元年第101回、新たな時代の幕開けです。この記念すべき年に野球ができることを幸せに思い、感謝の気持ちを忘れず、さまざまな事情で大好きな野球をプレーすることができない人たちの分まで本気で、全力で正々堂々プレーすることを誓います。