この日にお披露目した新ユニホームで、1勝を挙げることはできなかった。無安打での敗戦。それでも試合を楽しんだ。1年生7人、2年生3人の下級生軍団。槻田幹雄内野手(1年)が足をつって交代するアクシデントはあったが、10人全員が神宮でプレーした。しかも、開幕試合。上村健太主将(2年)は「いつもと違う気分だった」と2つのワクワク感を楽しんだ。

選手自身で決断した。ユニホームを変えると決めたのも、デザインを決めたのもすべて選手だった。宮坂純一監督(49)は「業者とのやりとりも含めて選手に任せました」と語る。胸の文字が黒と緑で刺しゅうされた「MATUBARA」から、金と紺でプリントされた「松原」へと変わった。素材も軽くなり、上村主将は「走りやすかった」と変化をプラスに捉える。

3年生がいないため、来年も同じメンバーで試合ができる。槻田は「この経験を生かしたい」と、早くも新チームを見据えた。【飯岡大暉】