山形中央は9-2の7回コールドで酒田光陵を退け、21年連続の初戦突破を決めた。

主将の3番・渡部大成外野手(3年)が3安打4打点と大活躍。初回に先制打、5回に中押し適時打、6回にダメ押し2ランを放ち、チームリーダーの役目を果たした。

最後の4打席目は高校通算29本目の豪快アーチで締めた。フルカウントからの2球目。内角寄りのスライダーを豪快に右中間にたたき込んだ。渡部は「たまたまです。ストライクゾーンを少し広げて対応できた」と振り返った。現チームで唯一、1年時からレギュラー。最後の夏を迎え「たとえ負けても、悔いを残さないように準備してきたものを出し切りたい」と決意の表情だ。

山形中央は夏参戦67年目で通算110勝64敗。過去9年間は33勝7敗の好成績だ。就任16年目で夏初戦負けなしの庄司秀幸監督(43)は「今年のテーマは前後際断。過去にも未来にもとらわれない。自分の力を100%出せばいい。試合を通じて成長した姿を見るのが楽しみ」とナインを送り出す。【佐々木雄高】