今春センバツ4強の明豊が、悲願の夏甲子園Vへ「スタートダッシュ」に成功した。春夏連続へ大事な初戦で1回表にいきなり6得点。自慢の打撃が火を噴き、2発(ランニング1本)を含む12安打の10得点で7回コールド勝ち。甲子園出場経験のある日田林工を寄せ付けなかった。

2番に起用された野上真叶内野手(2年)が右越えへのソロを含めて3安打の活躍。1回表は1死走者なしから右前打で出塁し、一気6得点の先制パンチを呼び込んだ。「2番は打ったことがないけど、うしろにつなぐ意識でした」。公式戦初2番で、公式戦初アーチを含む「猛打賞」。センバツでは下位打線だった男が夏初戦でけん引役となった。

川崎絢平監督(37)も「難しい夏の初戦としてはいいスタートが切れた。野上はベンチに入れるかどうかまで落ち込んでいたが、ここのところ調子が上がっていたので使った」と起用に応えた2年生に目を細めていた。