シード校の東海大菅生が順当に勝ち、準々決勝に進出した。

初回に先制されたが、すぐに反撃。その裏に5本の長短打を集め4点を奪った。7回にも追加点を挙げたが、何といっても、新倉寛之投手(2年)から、今夏初登板となる中村晃太朗投手(3年)の「左腕リレー」が相手打線を抑えての8強入りだった。

収穫は、エースの中村晃の好投。8回から2イニングを投げて無失点だった。若林弘泰監督(53)は「しばらく登板間隔が空いていたから心配だった。1、2点は覚悟したが、ボールはまあまあだった」と、エースの夏の大会初登板に安堵(あんど)の表情だった。実戦では7月5日の練習試合以来のマウンドだった。

中村晃は、この久々のマウンドで新球のチェンジアップを試した。「スクリュー系に落ちる球です。空振りも取れたから使えるかな」。新球を武器に、準々決勝へ臨戦態勢を整えた。