伊那弥生ケ丘が東海大諏訪を1点差でかわし、初の決勝進出を決めた。これまでは2002年のベスト8が最高。

5回に1死二塁から森田悠大外野手(3年)の左翼への適時二塁打で先制すると、6回にも1点を追加した。6回に東海大諏訪に1点差にされたが、9回に2番手投手富永悠斗投手(3年)の適時打などで2点を奪い、東海大諏訪の9回裏の攻撃を2点に抑えて逃げ切った。

試合後の柿沢章浩監督(41)は「決勝進出と言われてもよく分かりません。私は伊那弥生ケ丘に来たのが4月からですから。私の力ではないです。選手がよくやってくれています。そういう意味では私は持っていると言うことなんでしょうか?」と、謙虚に言葉を選びつつ、戸惑うような表情を見せた。

東海大諏訪の7回1死二塁では、上林勇貴内野手(3年)の右飛で、同点の走者の二走・横田夏己投手(3年)がタッチアップから三塁を狙ったが、伊那弥生ケ丘の守備陣は冷静に横田の離塁を見ており、アピールプレーを成立させて結果的に併殺として、相手に傾き掛けた流れを断ち切った。