8強に進出した日大鶴ケ丘(西東京)のエース松田賢大(3年)が投げられる状態ではないことが20日、分かった。初戦を翌週に控えた今月2日、体育のバドミントンで足をひねった。右足首3カ所骨折で、手術を余儀なくされた。

昨夏、41四死球というギネス級の記録をつくってしまった試合で先発し、3連続四球で降板。今大会前に「振り返らなきゃいけない。初回の入りは意識している。0に抑えたい」と強く意気込んでいた。6月末の習志野戦で5回無失点に抑え、手応えをつかんだ直後の出来事だった。

今大会全試合で先発する清野佑馬投手(3年)は、府中西戦でも4回無失点と好投した。松田から「ほんとに申し訳ない」という連絡を受け「一番悔しいのは松田。松田の分までしっかり投げる」と誓う。準々決勝では、東海大菅生と対戦する。エースのために。強い思いで優勝候補に挑む。