エースの力投で、創価が7回コールド勝ちを収めた。古川風勝投手(3年)は7回2安打無失点。12三振を奪う好投で、危なげなくチームを準決勝に導いた。

最高の準備ができた。今春に左ヒジを痛め、登板を回避した。それから今大会直前まで「走り込みしかしてない」と語るほど、連戦でも勝負できる体を作り上げてきた。調整で自信をつけてきたからこそ「楽しみながら自分のピッチングができた」と神宮の舞台でも余裕を見せた。

自らのスタイルを「真っすぐを生かしつつ変化球を混ぜて攻めるピッチング」と分析するが、今日は特にストレートがさえた。杉田峻摩捕手(3年)はそのボールを「リリースからピュッと出てくる感じ」と表現する。最速は140キロ弱ながら、抜群のキレで豊多摩打線から次々と三振を奪った。「(三振数は)気にならなかった。チームの勝利が一番」と自らの役割に徹し、勝利をたぐりよせた。

準決勝では、日大三と桜美林の勝者と対戦する。【飯岡大暉】