高知のスーパー1年生、森木大智投手が夏2戦目は無失点救援を見せた。

1点リードの6回から2番手で登板。この回いきなり高校入学後最速タイの148キロをマークすると、そこから圧倒的な投球。145キロ前後の直球とスライダー、カーブを操り、4回を1安打無失点。四球と失策を含めて3度、走者を背負うも落ち着いて後続を封じた。148キロは3度、計測した。

4回からキャッチボールで準備を始め、ブルペンでの調子は悪かったという。マウンドでは力感を修正し「7、8割の方がいいなと思って、楽に投げました」。夏2戦目で緊張もなく「落ち着いていた。時間がゆっくりという感じでした」と、冷静に振り返った。

味方打線は8回に中越逸斗外野手(2年)の3ランなどで4点を挙げ森木を援護。森木も同回の第2打席で今夏初安打となる適時打を放ち、投打で活躍した。

先発した2年生右腕の安岡拳児からの完封リレーで決勝進出を決めた。

高知中時代には中学軟式球界では史上初とされる150キロをマークし、全国制覇を果たすなどスーパー中学生と騒がれた。1年夏からエースナンバーを背負い、今夏初登板となった準々決勝は先発で6回2安打無失点。この日を合わせて2戦10回を投げ、いまだに無失点。許した安打はわずか3本と注目度は高まるばかりだ。

28日の決勝は、名将馬淵監督率いる明徳義塾と対戦する。