全国高校野球選手権大会(6日開幕、甲子園)に出場する霞ケ浦(茨城)は5日、大阪・高槻市内で練習した。

最速148キロを誇る大会注目右腕・鈴木寛人投手(3年)は4日ぶりにマウンドへ。直球を主体に、51球を投げた。球が浮く場面が多かったが、高橋祐二監督(59)は「これくらいでちょうどいい。ブルペンが完璧なのに試合では…ってこともあるから」と意に介さない様子。鈴木寛も「いいボールも何球かありました」と前向きだった。

第2日第1試合で履正社(大阪)と戦う。すでに映像で確認した鈴木寛には「強く振ってくる」とインプットされている。「自分は丁寧に投げるのがあまり得意じゃない。強気に思い切り投げていきたい」と意気込んだ。

目標はチームの甲子園初勝利と、自身の大台到達だ。現在の直球最速は148キロ。「150キロ、狙います。148キロだと中途半端なので、150キロを出して勝ちたいです」。今春急成長し、すでにプロ12球団が視察済みの本格派右腕が、間もなくベールを脱ぐ。