花巻東(岩手)の最速150キロ右腕・西舘勇陽(3年)がプロ志望届を提出せず、進学することを3日までに決断した。

1年秋からマリナーズ菊池やエンゼルス大谷も背負った出世番号17をつけた。140キロ超の直球とスライダーを武器に、東北大会準優勝でセンバツ出場切符獲得に貢献。同学年の大船渡(岩手)佐々木朗希投手よりも先に「新怪物候補」と称され、注目を集めた。腰痛などの影響で投球フォームを崩して不調だったが、今春以降は復活。球速も150キロまで上がった。大黒柱としての精神的強さを身につけるため、佐々木洋監督(44)がピンチの場面からの登板を継続。今夏の甲子園でも痛打を浴びて初戦敗退と、不本意な内容だったが、持ち味を最大限に出せた投球は全国級だ。

プロになる目標を諦めたわけではない。大学4年間で技術も精神面もさらに成長できれば、プロでの「西舘対佐々木」初対決も夢ではない。