秋の大阪頂点をかけ、「2強」大阪桐蔭と履正社が、3年連続で決勝でぶつかることになった。6日の秋季近畿地区大阪府予選の準決勝でともに5回コールド勝ち。両校は来春センバツ出場校を決める参考資料となる近畿大会出場を決めると同時に、12日決勝(大阪シティ信用金庫スタジアム)に駒を進めた。

大阪桐蔭は4番西野力矢内野手(2年)が先制2ラン放つなど主軸の活躍で初芝立命館を13-2で圧倒。履正社も3本塁打を放つなど猛打で金光大阪に11-1と圧勝。昨秋の決勝は大阪桐蔭が2-5で敗戦。西谷浩一監督(50)は「悔しい思いをした。あとどれだけ練習できるか」と大詰めモードに突入した。

大阪桐蔭はここまで6試合を通算82得点で5失点、履正社は7試合を93得点で5失点。ともに1試合平均約13得点で、ここまで全試合コールド勝ち。履正社・岡田龍生監督(58)は「レベルが高い。頑張って大監督にちょっとでも近づけるように」と冗談を交えつつ意気込むと、関本勇輔主将も(2年)は「大阪桐蔭を倒して甲子園で優勝したいと思って履正社に入りました」と目の色を変えた。

大阪桐蔭は18年春夏の甲子園覇者で、履正社は今夏の甲子園で初優勝を飾った。大注目の黄金カードに、SNS上でも「超高校級の対決」「テレビ中継して」と盛り上がりをみせている。15年夏の大阪大会初戦で激突した際は、球場が当初の久宝寺から大阪シティ信用金庫スタジアムに変更。外野は立ち見のファンであふれ1万3000人が集まり満員札止め。球場周辺の道路は大渋滞を引き起こした。17年センバツでは、史上初の大阪勢対決を実現させた。最高潮に盛り上がる大一番が待っている。【望月千草】