鶴岡東が青森山田(青森1位)との横綱対決を制した。初回に3ランを浴びる苦しい展開にも慌てなかった。1-5の6回表に野川大輔外野手(2年)が起死回生の3ラン。7回には6安打の猛攻で6点を奪い一気に試合を決めた。公式戦初本塁打の野川は「流れを変えられてよかった」と青森山田が繰り出す140キロ超えの投手陣を打ち崩し笑顔を見せた。

夏の甲子園では16強で「ツルトウ旋風」を巻き起こした。経験者は山路将太郎内野手(2年)、小林三邦投手(2年)の2人のみ。それでも夏の経験は生きていた。佐藤俊監督は「粘り強く、我慢強くやってくれましたね。先輩たちのいいところを受け継いでいると思います」。

2番手で無失点に抑えた小林は甲子園でマウンドに立つ機会はなかった。「自分と山路で経験を仲間に伝えたい。次は自分たちの代でプレーしたいと強く思った」と夏春連続出場への決意を口にした。