プロ野球ドラフト会議が17日に行われ、知徳高の最速147キロ右腕・栗田和斗(3年)は、無念の指名漏れとなった。

知徳の栗田は最後まで名前を呼ばれず、プロ入りはならなかった。全球団の指名が終了すると、「野球人生が終わった訳じゃない。高いレベルで戦えるように、実力をつけたいです」と前向き。今後は進学が濃厚で、複数の大学から声がかかっている。「監督や親と相談します」と話した。

富士市立丘小3年から野球を始め、岳陽中時代は捕手。初鹿文彦監督(44)に素質を見いだされ、高校進学後に投手へ転向した。成長を続け、直球の最速は147キロ。変化球も操り、プロ全12球団から注目されるまでになった。

投手歴は2年半。粗削りな部分も多いことは、本人も自覚している。187センチの長身を最大限に生かすべく「体の力を有効に使えるようになりたいです」と今後の課題を挙げた。

高卒での実現はならなかったが、4年後のプロ入りを目指す。「(プロ入りの)目標は変わらない。もっと成長したいです」と力を込めた。【古地真隆】