第92回選抜高校野球大会に21世紀枠で出場予定だった帯広農が8日、全体練習を再開した。定期テストのため2月17日を最後に全体練習を休止。新型コロナウイルス感染拡大による自粛期間も含め、51日ぶりの全体練習となった。前田康晴監督(44)は「ここまで長かったが、予想以上に選手の表情が締まっていた。ここから夏に向け、しっかり練習させたい」と話した。

この日はグラウンドで4班に分かれ、ランニングや打撃、守備練習などで2時間、汗を流した。十勝地区は5月中旬まで対外試合自粛となっているが、千葉俊輔遊撃手(3年)は「野球ができる時間は少なくなったが、残された時間を無駄にしないように」と気を引き締めた。

 

◆井村塁主将・投手(3年)の話 残された時間は誰も同じなので、1日ごとに考えを区切り、日々、気持ちを高めながら生活していた。ただ、個人での取り組みが長く続いていたので、みんなの顔を見ることができて、うれしい気持ちでいっぱいです。

◆水上流暢(はるのぶ)右翼手(3年)の話 甲子園がなくなり残念だったが、本番は夏と切り替え生活してきた。家が農家なので自粛期間はビニールハウスで弟とティーバッティングをしていた。グラウンドで練習したかったので、すごくうれしい。