第102回全国高校野球選手権大会(8月10日開幕、甲子園)が中止になった場合、672億4415万円の経済損失になると関西大・宮本勝浩名誉教授(75)が試算し、19日に発表した。

宮本名誉教授は「これはすべてのアマチュアスポーツ大会の中で、最高額の損失であると推定される。しかし、この夏の甲子園を目指してきた高校球児にとっては、大会の中止はこれらの金額をはるかに上回る生涯の希望の損失となるであろう」と説明した。

地方大会で支出される消費額を139億7180万円、全国大会の関係者の消費総額を171億5975万円と試算した。合計となる311億3155万円が中止により失われる直接効果総額となり、1次波及効果、2次波及効果も合わせると672億4415万円となるという。

宮本名誉教授は中止となった今春の選抜大会が従来通り開催なら約289億7005万円の経済効果があり、無観客の場合なら約233億円の経済効果が失われると3月に発表していた。