日本高野連は20日、第102回全国高校野球選手権大会(8月10日開幕、甲子園)の中止を決定した。

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秋田中央は創立100周年の夏に連続甲子園を目指していた。昨夏は秋田市立時代以来45年ぶりに出場。会見した佐藤幸彦監督(46)は「残念な思いでしかないが、彼ら(3年生)の頑張りが来年、再来年、まだ見ぬ後輩たちに続いてくれればと思っている。悔しいが受け止めて次につなげる努力をしないといけない」と語った。

現校名初の甲子園は0-1で初戦敗退。佐藤監督は「校歌を歌うことができなかったので『次こそ』という思いで今年は頑張ってきた」。それでも「7月の県大会は私も生徒も甲子園予選という言い方をしたことがない。秋田県の大会がまずは最初の本番で、そこで勝てば8月にもう1つ本番があるということで臨んできた」と説明した。

県独自の代替大会があると想定して、今後も通常通り練習を続ける。「何とか彼らの頑張りが表に出せる場面を与えていただけたら」と願った。仮に開催されなかった場合でも、具体的なプランは練っていないとした上で、同校独自で節目を設定することを示唆した。【山田愛斗】