日本高野連と主催の朝日新聞社は20日、第102回全国高等学校野球選手権大会の運営委員会をウェブ会議で行い、8月10日から開幕予定だった甲子園大会と、49代表校を決める地方大会の中止を決定した。

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智弁和歌山・中谷仁監督(41)はセンバツに続く夏の甲子園中止に無念をにじませた。電話で代表取材に応じ「ある程度、覚悟しないといけないところもあったが本当につらい。子どもたちと毎日、過ごしている僕らの立場からすると、子どもたちに何て声をかけていいか言葉が見つからない」とコメント。4年連続の夏出場がかかっていた。同県高野連が開催を検討している代替の和歌山大会については「考えてくれていることは非常にありがたい」とした。

中谷監督は同校の主将として97年夏に全国制覇。阪神、楽天、巨人で15年間プレーし、18年8月の新チームから新監督に就任。19年春に指揮官として甲子園に初出場したが、監督として3季連続出場を決めていた今年のセンバツは中止になった。その救済案も明確な指針が示されていないが「高野連の方は子どもたちのことを思って考えてくれていると思う。僕たちはそれに従うこうとしかできない。何かあることを願って待ちたい」と希望を託した。