栃木県高野連は28日、宇都宮市内で臨時理事会を開き、中止となった今夏選手権大会に代わり、県独自の試合を行うことを決めた。

「優勝校を出す大会」には、ならない可能性がある。藤田光明理事長は「学習時間の確保、夏休みの短縮を考えると、トーナメントは難しいかも知れません。参加校数を見て考えたい」と話した。

各学校の授業状況や夏休みの短縮を考え、従来の7月10日開幕を同18日(土)にずらす。8月2日(日)までの週末、祝日の計8日間で実施するが、感染リスクを下げるために試合間の入れ替え時間を長めに取ると、通常の1日3試合は難しく、同2試合となることも想定。3球場を確保しているが、県内61校からの参加数次第では、期間内でのトーナメント消化はできなくなる。

藤田理事長は「まずは参加校を確認したい。いろいろ検討しますが、1試合で終了したり、少ないチームによるリーグ戦だったり。生徒の安全を第一に考えて、何かしら、練習の成果を出せるようにしたい」と話した。たとえ優勝校は出せなくても、3年生に最後の試合の場を提供したい考えだ。

菅野光広会長も「中止を聞いた部員はショックを受けたと思います。もしかしたら1試合かもしれないが、積み上げた成果を披露する場所にしてあげたい」と願った。