秋田県高野連は18日、秋田県庁で記者会見し、全国高校野球選手権の代替となる「2020秋田県高等学校野球大会」を無観客で開催すると発表した。

7月9~20日に優勝チームを決める公式戦扱いのトーナメント方式で、こまちスタジアムなど5球場を使用。開会式と閉会式は実施しないが、決勝終了後に表彰式は行う。26日の組み合わせ抽選会は責任教師が代行する。

同高野連の尾形徳昭会長(57)は「最後のはなむけの舞台を飾ってあげたい一心でやってきました」と語り「甲子園の夢が絶たれた段階で、高校野球は終わりと考えた3年生もいるかもしれないが、彼らの勇姿を披露する場がほしかった」。44チーム(連合含む)出場予定で、移動時間短縮のため、3回戦までは3地区(県北、中央、県南)で分散開催。準々決勝以降は同スタジアム1会場で行う。昨秋県大会4強の能代松陽、明桜、秋田商、由利の4校がシード扱いになる。

延長10回からタイブレーク、コールドは5回10点差、7回7点差で適用。決勝はコールドなしで調整中だ。ベンチ入り20人で、試合ごとに5人まで登録変更が可能。新ルール「1投手1週間500球以内」を考慮し、準々決勝、決勝前に計3日間の健康管理日がある。原則無観客だが、ベンチ外部員と部員1人につき保護者2人まで入場できる。

また7月3~5日には軟式の県独自大会も無観客、トーナメント制で行われる。

これで東北6県すべてで代替大会が行われ、日程も決定した。【山田愛斗】