昨秋王者の青森山田は1発攻勢などで12得点を奪い、7回コールドで8強入りを決めた。

同点の3回、1番川原田純平内野手(3年)が2戦連続決勝弾となるソロ本塁打。カウント3-1から真ん中直球を捉え、左翼芝生席へ豪快に運んだ。「塁に出てチャンスを作ろうと思っていた」と先頭打者らしい心構えで「1発回答」した。

相手は軟投派のサイドスロー右腕とあって「前に(本塁打を)打ったのは忘れ、大振りせずコンパクトに低い打球を打とうとした。その結果が本塁打につながった」。4回に内野安打、7回に適時二塁打を放ち猛打賞。サイクル安打は逃すも、打線を活性化させた。

青森山田は1回戦は3点、2回戦は2点と得点力不足が課題だった。この日は4番平野時矢内野手と6番山村快大外野手(ともに3年)も本塁打を放つなど、打線は上昇傾向だ。投手陣は3回戦までの25回でわずか1失点。東奥義塾との準々決勝も強力な矛盾で圧倒する。【山田愛斗】