プロ注目捕手の磐田東・二俣翔一(3年)が、圧勝コールド勝ちに貢献した。

浜松北戦に定位置の1番打者で先発出場。中二塁打、左前打、右前打と打ち分け、3打数3安打1四球4打点。18-0の大勝に導いた。チームメートの2本塁打に続くアーチは描けなかったが、「欲は出さずに、まずはチームのためを考えた」。プロ3球団スカウトの熱視線を浴びても、冷静さを失わなかった。

1回戦の浜松工戦で左前打、2回戦の掛川西戦で中前打を放ったが、長打はこの日の二塁打が今大会初めて。相手投手にマークされ、なかなか打てる球が来ない。「甘い球を1発で仕留められなかった」と反省。高校通算21本塁打の逸材は、自己評価を聞かれて「70点」と辛口だった。

次戦の相手は、センバツ優勝経験がある常葉大菊川。昨夏の県大会2回戦で対戦し、磐田東が5-7で敗れた。二俣は「先輩たちの分まで頑張りたい」と雪辱を誓った。【倉橋徹也】