今秋ドラフト候補の来田涼斗外野手(3年)が右翼スタンドへ高校通算34号となる特大3ランを放つなど2安打5打点の活躍で、コールド勝ちへ導いた。

2回2死満塁、先制の好機。「仲間がつないでくれたチャンスだったので絶対に返したかった」と、狙い通り右前に2点適時打を放った。

チームは、4回には代打吉田昂洋外野手(3年)が左越え2ラン。リードを4点に拡大した6回には無死一、二塁から、再び来田が「点が(を)取りたかったので、あそこで1本打てたのでうれしかった」と内角高めをドンピシャの当たりで右翼スタンドへ。この3ランで7点差とし、コールド勝ちを引き寄せた。

今秋ドラフト候補の中森俊介投手(3年)も、初戦の高砂戦に続いて先発し、4回2安打7奪三振の安定感でゲームメーク。「ムダな力を入れずに投げた」と余力を残しながら、球速は常時140キロ台中盤をマークし、最速は147キロを記録した。

3回には三者連続三振も。2人目の打者には外141キロ直球で見逃し三振、次打者も外140キロで空振り三振を奪うなど、持ち味のアウトコースへの制球も精度の高さを誇った。

試合には、7球団12人のスカウトが視察。中日・中田宗男アマスカウトアドバイザーは、中森について「アウトローにしっかり投げられるのは下半身が使えている証拠。見ていて危なげない」、来田について「(スイングの)力強さ、鋭さがある」と評価した。