成東がエース・丸山陽太投手(3年)の好救援で初戦突破した。

「顔晴れ」の言葉が丸山を奮起させた。

4回裏、同点に追いつかれ、なおも2死満塁のピンチの場面で、丸山がマウンドに上がった。「最初は緊張して力が入った」と振り返るも、守備に助けられ遊ゴロに抑えピンチを切り抜けた。

5回、マウンドに上がると、大きく深呼吸し帽子のつばを見つめた。マネジャーから書いてもらった言葉「顔晴れ」を見て、笑顔を作り気持ちを落ち着かせた。「できる、できる…」そうつぶやくと、得意の真っすぐを力いっぱい投げ込んだ。最初の打者を三振に切り、勢いに乗った。チェンジアップを見せ球に、真っすぐとスライダーで打たせてとる投球。ここぞという場面ではギアを入れ三振を狙う。奪った三振は8。エースの好投に攻撃陣も応え、6回には勝ち越しに成功。5回1/3を投げ1安打無失点。「5回以降はランナーがいなかったので落ち着いて投げることができました」。マネジャーの言葉を支えに、勝利に導いた。

今大会は、右肩の状態を考慮し、リリーフに回る。「任されたイニングはリリーフでしっかりと抑えたい」とエースの意地を見せた。