埼玉の「お祭り男」が2本塁打を含む4安打7打点の大活躍で初戦突破に導いた。

3回1死一塁、加藤真浩外野手(3年)がフルスイングした打球は大きな弧を描き右翼スタンドに突き刺さる先制弾。9点リードの6回2死満塁からは左翼スタンドに軽々運ぶ満塁弾。思わずガッツポーズが飛び出した。加藤は「2つとも捉えたと確信があった。チームに貢献できてうれしい」と高校通算4、5発目の本塁打に笑みを浮かべた。

独特なルーティンを持つ。ボール球の見逃し時と打席に入る際、体を大きく使って歌舞伎役者のようなポーズを見せる。中学時代に「見逃し方が悪い」と言われ自分なりに考えた結果現在の形に落ち着いた。好きな選手は新庄剛志氏(48)。同じリードオフマンとして、見る人を楽しませる「お祭り男」に興味を持った。迫力あるフルスイングと独特なルーティンで見る人を楽しませる加藤が、次も勝利を狙う。