所沢西が昨夏準Vの山村学園と接戦に持ち込んだが、あと1歩及ばなかった。先発したエース・松居薫投手(3年)は強打者がそろう打線を相手に6回2失点と奮闘。5回にはクリーンアップを全て内野ゴロに仕留めるなど、持ち味の打たせて取るピッチングを披露した。「最初、山村学園の選手たちを見たときは体が大きくて怖かった。ボコボコに打たれるかと思ったが、打たせて取るピッチングができたと思う」と敗戦にも手応えを口にした。

チームのテーマは「最後までやり切ること」。新型コロナウイルスの影響で、3年生11人のうち約半分の5人が学業のために引退を決断した。将来のために苦渋の決断を下した仲間たちのために戦った特別な夏、強豪相手に、最後までやり切った。