大阪の夏は、横綱対決で幕を閉じた。準決勝で打ち止めという異例の大会で、昨夏の甲子園王者・履正社が9-3で宿敵・大阪桐蔭を圧倒。府内の夏に限れば、21年ぶりにライバルを倒した。

   ◇   ◇   ◇

今秋ドラフト候補の小深田大地内野手(3年)は長打力と確実性をテーマに、6打数4安打と得点機を演出。この日の午前中、昨夏の甲子園メンバーで現阪神井上から「チームのためにやるんだぞ」と激励の連絡をもらった。「やるぞ! って気持ちになりましたね」。背中を押され、主軸の役目を全う。6回まで3失点と踏ん張るエース岩崎峻典(3年)のバックをワンチームで固めた。

▽DeNA安部スカウト「打席で追い込まれてからも、余裕がある。選球眼が良くなっている」

▽阪神渡辺スカウト「(大阪桐蔭の先発が)左投手だけど、全部広角に打てている。守備もうまくなって、スローイングも安定している」

▽ロッテ永野プロ・アマスカウト部長「バッティング技術が高校生ではトップレベル。そう簡単に打ち取れないバッターです」

▽オリックス下山スカウト「追い込まれてからもバットに当てている。バットコントロールがいいし、肩もいい」