星槎国際湘南(神奈川)の土屋恵三郎監督(66)が攻めダルマと化した。

湘南工大付に10安打12得点。31得点の初戦(幸戦)に続く5回コールドで第2シード校を撃破すると「つなぐ攻撃が結構できたね。今日は残塁(2)が少なかった」と満足げにうなずいた。

桐蔭学園監督として春夏10度の甲子園出場。手腕の真骨頂は8-1の3回1死だ。この回4点を加え、なお二、三塁で2ランスクイズを指示。9番堀越颯太遊撃手(3年)が三塁手の前に強めに転がした。一塁送球の間、二塁走者も一気に生還。9点差とした。「狙ってました。息の根を止めないと」と土屋監督。猛暑による消耗を考え、コールドで早く終わらせる意図もあった。次戦は、横浜隼人。この日、綾瀬に勝った相手だ。その綾瀬の峯尾監督とは桐蔭学園でともにプレー。71年夏の全国制覇の仲間だ。「かたきを取るよ」と眼光鋭く宣言した。