静岡県大会(9月19日開幕)の東部地区代表9校(推薦出場の加藤学園を含む)が出そろった。名将・永田裕治監督(56)が率いる日大三島は、富士東を7-0の7回コールドで下し、3年ぶり31度目の県大会出場を決めた。御殿場西は、飛龍との強豪私学対決を制して3年連続26度目。富士宮西は、サヨナラ勝ちで富士市立を退け、4年ぶり17度目の県切符を獲得。三島南、沼津、星陵、伊豆中央、沼津東も次の舞台へ駒を進めた。
◇ ◇ ◇
5-0の7回裏2死満塁、日大三島は一打コールド勝ちの好機をつかんだ。打席に入る7番大石一翔(かずと)外野手(2年)は、永田監督から声をかけられた。「大石、お前が決めてこい!」。初球の内角直球を振り抜き、左中間を破る2点適時打。勝利が決まり、笑顔で迎える仲間とともに、整列に加わった。
元々は投手だったが、新チーム発足後の練習試合で不調。指揮官と相談の上で、大会の約1週間前に外野手へ転向した。14日の1回戦では出番がなく、翌15日の練習で猛アピール。思いが通じてスタメン起用され、2安打3打点と活躍。「やってやろうという気持ちが、結果につながった」と満足感を漂わせた。
投手では、エース松永陽登(はると、1年)が7回4安打無失点と好投。1回戦に続き、2戦連続完封を果たした。だが、指揮官から「球が走らず、前回より悪かった」と指摘されて反省。「ボール先行で、自分から苦しい状況にしてしまった。県大会までには、厳しいコースを突いて勝負できるようにしたい」と前を見据えた。
3年ぶりに秋の県切符を獲得したが、永田監督は「覇気がなく、お上品な感じ」と辛口。県大会までの1カ月間に、ナインへさらなる“永田イズム”を注入する気配だ。【河合萌彦】

