新潟明訓が好発進した。1回戦、新発田南に10-0の5回コールドで勝った。今秋初ベンチ入りを果たした■下祐希投手(2年)が、公式戦初の先発マウンドで快投した。5回を投げて毎回の9奪三振、被安打1。2-0の2回1死二塁の初打席では自ら2ラン本塁打を放つなど、背番号10が投打で躍動した。
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■下が投じる低めのカーブに、新発田南打線のバットは当たらなかった。奪った9三振のうち、8個が空振り三振。1回1死から2回2死までは4者連続の空振り三振だ。「三振を取るタイプではない。低め低めの投球で打たせて取って、守備のリズムを作る」というモットーからは外れる快投だったが、マウンドでは顔色ひとつ変えなかった。5回を投げ、許した安打は1本だった。
島田修監督(55)は「試合を作れる。度胸がいい。安定している。最初は適任」と初のベンチ入りで、公式戦初登板になる背番号10に大事な初戦を任せた。■下が先発を告げられたのは5日の練習後。「準備はしていたけれど、さらに気合が入った」と話したが、マウンドで気負いはなかった。2回、公式戦初打席の初球を打った打球が左翼への2ラン本塁打になっても、投球に変化はない。島田監督は「本塁打でも、舞い上がらない。投手としていい性格」と評価した。
コロナ禍の自粛期間中は、投球フォームを意識しながら遠投を繰り返した。文字通りの遠投と、地面と平行に強い球を投げる遠投の2種類だ。「胸骨を柔らかくするストレッチ」というブリッジも並行して柔軟性のある投球を身につけた。地道な自主トレを経て、直球の最速は133キロ。「バネのある球を投げられるようになった」と言う。
「今年の(新潟)明訓は守備でリズムを作る。一戦必勝です」と話す■下は、新潟明訓野球をマウンドで体現するつもり。帽子のツバの裏には「恩返し」という文字と、マウンドの姿を象徴するような「強く凛として」という文字が記してあった。【涌井幹雄】
◆■下祐希(やぎした・ゆうき)2003年(平15)12月8日、長岡市生まれ。野球は小学2年から寺泊マリンスターズで始める。寺泊中では投手兼捕手。県のKボール選抜。174センチ、68キロ。右投げ右打ち。
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