昨夏まで2年連続甲子園出場の旭川大高が、初戦で上川・上富良野・富良野緑峰の連合チームを11-1の5回コールドで下した。

4回に3番手で登板した中筋寛太投手(2年)が1イニングを3者三振に切って取る好救援で勝利に貢献。「先頭打者の初球には特に気をつけて入った。守備の雰囲気が悪かったので流れを変えたかった」と振り返った。

OBの兄大介(仙台大2年)は、18年夏の甲子園出場時の正捕手。コロナ禍で北海道に帰省していた5月には、週2、3回のペースでボールを受けてもらい、投球フォームの調整を試みた。当時のエースで現巨人沼田翔平(20)を引き合いに「体の使い方がぎこちない」とダメ出しをされながら練習。「兄の助言で体を柔らかく使えるようになったし、夏から秋にかけて下半身を生かして投げられるようになった」と効果を口にした。

初めてベンチ入りした今夏は地区予選2試合に登板も、北大会では出番がなかった。「同期の原(颯太)がいい投球をしていて悔しかった。この秋の地区で結果を出し続けて、全道で1番を奪えるように努力したい」。最速135キロの直球にカーブをまじえ、夏から計6回1/3自責ゼロ。好調の背番号13が、下克上を狙う。【永野高輔】

▽4投手を継投させた旭川大高の端場雅治監督(51) 大会前は原が少し調子が良かったから背番号1だが、まだまだかな。投手4人が競って、そこから1人出てきてくれたら。もしくは4人がみなレベルを上げてくれたら。中筋はいいものを持っている。発展途上だし、少しずつ良くなってくれたら。