天理がライバルの智弁学園に打ち勝ち、2年ぶりの優勝を決めた。

奈良県高野連によると、天理の秋季大会優勝は24回目。決勝に進出した時点で3年連続の秋季近畿大会を決めていた。193センチのエース右腕・達孝太(2年)は「出場が決まっている中で、智弁学園に勝って(新チームになって)一番成長できた試合」と満足そうに振り返った。

初回、智弁学園の先頭打者にランニング本塁打で先制を許したが、2回に政所蒼太捕手(2年)の2ランで逆転。3回にソロを許して試合は3-3で続いたが、7回無死二塁から達が左中間へポトリと落ちる適時打を放ち、これが決勝点。勢いに乗った打線はこの回一挙6点を挙げて突き放した。

達は投げても9回9安打2失点で、フォークボールを武器に9三振を奪った。「今日は先制されたので60点。近畿大会はいいチームが集まってくるので(開幕までの)2週間でもっと直球で押せるようにしたい」と気を引き締めた。昨秋の近畿大会では、背番号19の控え投手。大阪桐蔭との決勝で初先発し8回4失点で優勝に貢献した。今年は背番号1のエースとして、2年連続の近畿王者へ導く。【石橋隆雄】