長崎県西海市の人口約5000人の小さな島に唯一ある県立校の大崎が、春夏通じて初の甲子園切符をつかんだ。離島から8校目の快挙だ。

廃部寸前からの急成長で強豪校をなぎ倒し、昨秋の九州大会初優勝。大黒柱のエース右腕、坂本安司投手(2年)を軸に堅守が自慢で、甲子園でも「離島旋風」を起こす。同準優勝の福岡大大濠、4強の明豊(大分)、宮崎商も順当に選出。

大崎がある大島から車で約1時間の佐世保市の日野中から進学し、3連続完投で昨秋の九州大会優勝に貢献した最速139キロ右腕、坂本は夢の聖地へ「この日を目指して、苦しい冬の練習を頑張ってきたのでうれしい。甲子園では145キロを目標にしたい」と意気込んだ。