三島南が創部100年で春夏通じて初の甲子園切符を手にした。

14年冬から行っている未就学児、学童との野球を通じた交流活動が評価され、稲木恵介監督(41)は「感謝の気持ちでいっぱい」と感無量の様子。伊藤侍玄(じげん)主将(2年)は「子どもたちにとって、自分たちは憧れの存在になると思う。甲子園では100%の力を出して、相手に食らいついていきたい」と力を込めた。

◆静岡県立三島南高校 1919年(大8)に三島町立三島商業学校として創立。野球部は21年創部。49年から現校名。2001年(平13)に三島市二日町から同市大場に校舎を新築移転。同年から単位制普通科高校へ移行。今月1日現在の生徒数は男子251人、女子429人。県内で初めて演技実習室を導入し、舞台芸術を学べる科目を持つ。ファッションデザイナーの森英恵氏が制服をデザイン。持山育央校長。主な出身者に歌手研ナオコ(中退)。

◆21世紀枠 01年から導入。推薦校は原則として秋季都道府県大会のベスト16以上(加盟129校以上はベスト32以上)から選ぶ。練習環境のハンディ克服、地域への貢献など野球の実力以外の要素も選考条件に加える。07年まで2校、08年から3校を選出(85回記念大会の13年は4校)。今回は明治神宮大会中止に伴い神宮大会枠がないため、21世紀枠を増やして4校とした。