伊藤春風内野手(1年)は、センバツ1次登録で高校入学後初のメンバー入りを果たした。「うれしいが、まだ甲子園メンバーに確定したわけではないので、重圧を感じています」。昨秋はベンチ外。中学までの軟式球から硬式球へ慣れるのに時間がかかり、アピールできなかった。

1月29日のセンバツ初出場決定後、紅白戦やシート打撃で結果を残し、アピールに成功した。だが、同じ三塁手には4番を務める小堂湧貴内野手(2年)がいるため「甲子園でプレーをしたいが、小堂さんはレベルが違う。少しでも差を縮めて、稲木(恵介)監督に信頼されるように頑張りたい」と意気込む。

「常に声を出し、何かあれば、すぐにいけるように準備をしておきたい」と気合十分。自身の名前のように、聖地でチームに暖かい春風を吹かせるため、ガッツあふれるプレーを見せ続ける。【河合萌彦】

◆伊藤春風(いとう・はるかぜ)2005年(平17)3月13日、沼津市生まれ。静浦中(沼津)で野球を始めた。三島南高では、今春センバツで初めてメンバー入り。右投げ右打ち。168センチ、60キロ。血液型A。家族は両親、兄、弟。兄・侍玄(じげん)は現三島南高野球部主将。