2018年春のセンバツに出場した静岡高野球部OB・藤田大和さん(20)がこのほど、慶大文学部へ進学することを決めた。野球部入部を希望し、20日の新入生練習会に臨むため、今月初めから母校・静高でトレーニングを積んでいる。

これまで東大を志望し、2浪して計3度挑戦したが、今年も吉報は届かなかった。ただ、進学の最大の動機は「東京6大学リーグでプレーすること」。先月下旬に慶大から合格通知を受けた。「東大受験を終えた時点で、どんな結果でも後悔はしないと思った。今は慶大で頑張ろうという思いが強い」と話した。

高校時代は、2年秋の県、東海大会で記録員。だが、持ち前の負けん気で冬の間にアピールし、翌春センバツのメンバー入りを勝ち取った。その姿勢は、名門大でも変えるつもりはない。「また本気で野球ができるのが楽しみ。4年間頑張ります!」と目を輝かせた。【河合萌彦】

◆藤田大和(ふじた・やまと)2000年(平12)10月22日、鹿児島県鹿屋市生まれ。小4で藤枝市へ転居。静岡大付属島田中で野球を始める。静岡高3年時の18年春にセンバツ出場。東海大相模(神奈川)との3回戦で9回に代打出場し、中前打を放った。右投げ右打ち。180センチ、84キロ。血液型A。家族は両親と弟。