最速151キロ右腕で今秋ドラフト候補の中京大中京・畔柳亨丞投手(3年)が13日、愛知県高野連招待試合の東海大相模(神奈川)戦(岡崎市民)に先発し、復活の最速150キロを計測した。1回から快速球を披露。門馬功外野手(3年)の4球目にマークすると球場がどよめいた。12球団のスカウトが見守る前で力強い投球をみせた。3月のセンバツ優勝校を相手に3回無失点の快投だった。

「センバツ優勝の東海大相模さんにどれだけストレートが通用するか試した試合。ストレートでしっかり抑えることができた。150という数字は自分の中で調子のバロメーター。ストレートは今日は合格です」

畔柳はセンバツで活躍したが、3月31日の明豊(大分)戦で救援登板した際に右腕の違和感を訴えて途中降板。約40日間のノースロー期間をへて、この日が実戦3試合目のマウンドだった。「まだ投げて間もないですし(状態は)5割くらいです」。高橋源一郎監督(41)は「結構、ボールで押せていた。(実戦復帰後の)最初より打者の間合いなど、試合のなかで自分の投球をできつつある」と評価した。東海大相模を3奪三振無安打と圧倒。甲子園で示した非凡さは、やはり健在だった。

 

▽広島松本スカウトの話 順調に回復している。強くて重さのある球で、気持ちを前に出して投げるタイプ。上位候補ですよね。

▽オリックス下山スカウトの話 しっかりスピンの利いた球を投げていた。空振りも取れますし、やっぱり魅力がある。順調に来ている。問題ない。

▽阪神筒井スカウトの話 能力はいいモノを持っている。こういう舞台でしっかり投げる。しっかりと投げられるのを確認できました。

▽ソフトバンク永井編成育成本部本部長兼スカウト部部長の話 心配してません。力んだ場面もありましたが力めるのは肘の不安がほぼないということ。故障明けでこれくらい見られたら十分。