今夏の静岡大会第3シードの浜松工が、湖西に6-1で快勝した。先月中旬、県独自の新型コロナウイルス警戒レベルが5となったことで対外試合が禁止されていたが、活動時間を限定的にすることを条件に解禁され、夏に向けて再スタートを切った。

先発のエース細窪優良(ゆら、2年)が、5回2安打無失点と好投。試合前は、投球時の上半身と下半身の連動に不安があったが、「フォームのことを考えすぎると腕が振れずにストライクを取りにいってしまうので、攻めることをテーマに臨みました」。打たせて取る投球を見せ、わずか32球で15アウトを奪った。

今春県大会では、3試合に登板。完投で2勝したが、満足のいく投球はできず「腕の振りがスムーズにできなくて、力ずくで投げていた。もっと下半身を使うべきでした」。実戦ができない期間にフォームの修正に力をそそいだ結果、この日は「うまく体の連動ができていた」と納得の表情を浮かべた。

夏の初戦までに、残された時間は約1カ月。「もっとフォームを修正したいが、変わりすぎないようにバランスを保ってやっていきたい」。進化を続ける2年生右腕が、本番に備えてギアを上げる。【河合萌彦】