2年ぶりに夏の聖地をかけた戦いが始まる。第103回全国高校野球選手権(8月9日開幕、甲子園)の南北海道・札幌、北北海道・釧根地区の組み合わせが15日、決まった。今春センバツ出場の北海左腕エース木村大成(3年)は、OBの巨人鍵谷陽平(30)から贈られた回転数などを測るハイテク測定機「ラプソード」の数値を用い、球威を上げる感覚と調整法を磨いてきた。進化した北の豪腕が、道勢では13年北照以来の春夏連続甲子園を狙う。

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夏は開幕日に札幌円山で行ってきた札幌地区開会式が、コロナ禍のため抽選会場で実施された。札幌円山の当番校を務める石狩南主将の横井大地左翼手(3年)が「昨年、悔いが残る形で高校野球を終えた先輩たちの思いも背負い、全力プレーで臨みたい」と選手宣誓。同地区は、春季は無観客開催だったが、今夏は現時点で人数制限を設けた中で有観客開催する方向で、準備を進める。