夏の甲子園28度の出場を誇る中京大中京が日本一への再チャレンジだ。

愛知大会の抽選会で初戦は18日に決まり、同じブロックで夏の甲子園出場校は瑞陵だけとなった。原尚輝主将(3年)は「部員全員の思いを背負ってくじをひいたマネジャー、3年生にとって最後の夏。それにふさわしいブロックに入った」と談話を出した。

期する思いを夏にぶつける。3月のセンバツは準決勝の明豊(大分)戦で惜敗し、頂点に1歩及ばなかった。原は「春のセンバツでは悔しい思いをしたので、春から成長した姿をグラウンドで表現し、最高の仲間と甲子園で日本一をとります」と気合十分だ。

全国制覇への原動力になるのがエース畔柳亨丞投手(3年)だろう。最速151キロ右腕で今秋ドラフト候補としてセンバツで2完封の大活躍。明豊戦では右腕の違和感を訴えて緊急降板したが、約40日間のノースローを経て13日の招待試合、東海大相模戦で復活の150キロをマーク。センバツ優勝校に3回無安打無失点と快投していた。

畔柳も夏に向けて「自分は球数が多くて、肩肘に負担がかかる。省エネ投球で1球1球の精度が大事になる」と課題を口にする。夏の頂に立つため、剛腕はさらなるスケールアップを期す。【酒井俊作】