<高校野球南北海道大会:室蘭清水丘11-5苫小牧高専>◇27日◇室蘭地区Bブロック1回戦◇とましんスタジアム

苫小牧高専・菅谷泰世主将(3年)は最後、ネクストバッターズサークルで終えた。「もう1回打席に立ち自分で流れを変えたかった」。投手で先発し5回からは捕手を務めた。4番の打撃では1安打。中心としてチームをけん引したが、13年以来の初戦突破はならなかった。

平野博人監督(59)は「ほぼ菅谷がつくったチーム」と言う。菅谷が練習メニューや日程を考え取り仕切り、この日の先発オーダーも決めた。“監督役”もこなし「僕は先発より後に登板した方が良かったのかも。流れが悪かった。少し心残りです」と振り返った。

昨夏はコロナ禍で5~9月まで遠隔授業。チーム活動が困難になり独自大会出場をあきらめた。2年ぶりの夏出場も、全体練習再開は大会1週間前から。「不完全燃焼。(2年後まで出場できる)高専大会で、この悔しさを晴らしたい」。“延長戦”に向け闘志を燃やし続ける。【永野高輔】