三島南(静岡)の前田銀治外野手(3年)は、2安打した今春センバツで一躍名を上げた。プロスカウトから注目度が増し、6月24日の練習試合はNPB11球団が視察。「甲子園の後から本格的にプロを意識するようになった。育成でもいきたい」と、思いは高まっている。

春以降で体重を6キロ増量。春季大会後の練習試合では、推定飛距離125メートルの特大弾を放ち「軽く振ってもフェンスを越える」とパワーアップを実感する。高校通算本塁打もセンバツ時の19本から、30本超と一気に“増量”。県内屈指の強打者へと成長した。

相手からの警戒が強まってきたため、夏は「甘い球を1球で仕留める」をテーマに掲げる。甲子園でのプレーを経験したことで「もう1度、あそこでプレーしたい」という欲は、誰よりも強い。自慢の打棒を爆発させ、再び聖地の土を踏むつもりだ。【河合萌彦】