不動岡が、先手必勝で7回コールド勝ちした。鈴木学監督は「初戦なので、先に点を取りたいと思っていた。初回にいい形で点がとれた。今日は、勝つことが一番大事だった」と振り返った。

先攻後攻を決めるじゃんけんで平井幸汰主将（3年）は敗れたが、新座が後攻を選んだだめ、狙っていた先攻となり「ラッキーって思いました」と明かした。

狙い通り、初回に犠飛と暴投で2点を先制。2回には鈴木隆世外野手（3年）の右翼へのランニングホームランが飛び出すなど、4点を追加した。3回にも打者一巡の猛攻で5点を挙げた。攻撃からリズムを作る試合が多く、平井は「先攻を取れたのが大きかった。打撃から入ると、みんなの中で勝ちパターンになります」と話した。

打線では、2番打者の後藤進志内野手（2年）が5打数5安打で脅威の打率10割をマークした。調子を落としていたが、浦和ボーイズ時代の打撃フォームを思い出し、大会前にテイクバックの位置を修正したことで上向きに。「さすがに良かったと思います」と笑顔。一方で、次戦にも打率や連続出塁に注目が集まり、プレッシャーがかかることに。「最後は凡打だった方が、次の試合は気が楽だったかもしれません…」とちゃめっ気たっぷりに話し、監督やチームメートを笑わせていた。